福岡遠征レポ

観光旅行を兼ねて、JO1のライブを見るために初めて福岡に行ってきましたので、ライブレポと福岡旅行記を記憶が乾かないうちにしたためておきたいと思います。

誰かのライブを見に行くために遠征するのは2年前にTHE HORRORSを追っかけてタイのフェスに行った時以来なのですが、考えてみると音楽ライブというもの以来、タイで行ったこの時が最後なのでした。そう考えると音楽体験的には本当に空白のような2年間だった気がします。

1日目

福岡に到着。「へえ、ここがスーパーカリスマダンサーであり、「この前面白い映画を観たんやけど…」という導入から一息で『ノウイング』と『ヘレディタリー』の主要なあらすじを全て話してしまう男、世界のREN KAWARISHI様の故郷かあ」と感慨にふけります。

というわけで、1日目のメインイベントはJO1のライブ、それもわたしが応援している川尻蓮さんの凱旋公演です。(川尻蓮さんを応援するに至った経緯は以前のブログに)

アイドルのライブというものは、とにかく持ち物が多いものです。演者の顔が映っているうちわを持つ者に、応援メッセージが書かれた自作スローガン、ペンライト、さらに必要に応じて双眼鏡、ツイッターの知り合いにあげるプレゼント(ソンムルと呼ばれる)等々を用意してくる方々もおり。

そこでわたしもなにか自分なりに愛を表現するグッズを持っていきたくなり、とりあえず推しのトレカを首から下げて行こうかなと考えたのですが、ついでに光らせてみることにしました。なんでも光っているほうが景気が良いですからね。

(ぴったりサイズの基板がなく、裏側の配線がだいぶ無理やりなことになっているので、この際基板を自作してみようかなとか考えています。余ったらソンムルするので興味あるかた声かけてね)

ちなみに開演中は電源を切っておりましたのでご安心ください。会場前をピカピカさせて歩いていただけです。次の現場ではさらに光り物を増やしていきたいと思っています。道路で光ることは罪にならないので。。

そんなふうにピカピカしているとあっという間にスタート時刻に。実はJO1を生で見るのは今回が初めて。というのも、デビュー時期がコロナ流行と被っていたため、彼ら自身も大規模な有観客ライブをするのは今回が二度目。だというのに、今回の公演は全編にわたって既存曲をバンドアレンジして生バックバンド演奏に合わせてパフォーマンスするという贅沢な内容。

なにが贅沢かというと、それが別に宣伝のためでも販売戦略のためでもなく単純に音楽のためにやられているように思えるということです。俯瞰してみるとだいぶ世知辛く映ることもあるアイドル競争市場において、ただ「そっちの方が音楽的にいいから」という部分にちゃんとコストがかけられるという、それだけのことになんかほっとします。

実際、ポップパンクリバイバルとかを経た今の耳には音源よりバンドサウンドの方が旬の音に聴こえるという流れと完全にハマって、大正解だったとおもいます。『Speed Of Light』のようなEDM~HIP HOP調の曲でもビブラフォンっぽい音色でお洒落なコードのアレンジ入れたりしていて(していた気がする、久しぶりの爆音で耳が途中から麻痺っていたので幻聴だったらすみません)既存曲にも新鮮味がありました。

そういえばJO1は以前にも「これはあんまりお金のためだけにやっていないな」という広告イベントをやっていたりして、なんというか、彼らの運営は逆に言うとお金儲けがあんまり上手くないなと感じることもたまにあるんですが(グッズの在庫が常にないとか)、表裏一体的にそれが良い風に働く時もあるんですよね。

あとライブ自体が3時間ぐらいあり大ボリュームなんですが、その間バテることなく歌って踊る演者のみなさんはやっぱりアスリートなんだよなあと思うし、アスリートであることと文化人であることを両立していかなければならないアイドルというのはなかなか難儀な職業だよなあとも思いました。

しかし私がそんなことを気にかけている瞬間にも、最近はEテレ韓国語講座でもおなじみの元気印河野純喜くんが100%の真剣さで「俺たちの人生ってさ…………わくわくすんな!!!!」というMCをかましてくるので、その圧倒的主人公力の圧によって貧弱中年は雨の日の枯葉のように排水溝に吸い寄せられるしかできませんでした。

この時の現場の空気感すごかった。FUJI ROCKサチモス「ありがとう、木々たちよ…………」以来の伝説感がありました。

というか実際、「ヨンスか純喜か」クイズを作ったら結構難易度高いと思います。

「クーラーは不用品、やっぱり四季を感じる、それが人間に与えられた喜びだと思いますので」

あたりどっちの発言か分かんないよね。純喜です。

MCといえば、川尻蓮さんが挨拶中に感極まってしまう場面がありました。川尻さんは完璧ダンスサイボーグで氷室零一みたいなルックをしているのに、泣くときはマイメロディちゃんと同じポーズで泣きます。そんな可愛いことある?

マイメロディちゃんっていうのは泣くとき両方のおててを目に当てる方式をとっているんですが、川尻さんも同じ方式で泣かれます。そんな可愛いことある?

JO1のみなさんのキャラクターを知れば知るほど、よくこんな個性的なメンバーの集まりで(しかも11人もいる)破綻しないなあと感心するのですが、そこでわたしが思い出すのは『野生のオーケストラが聴こえる』という本で、その中で作者のバーニー・クラウスは森の中にいる動物たちは仲間とコミュニケーションをとるために、別の種の鳴き声とかち合わないように鳴き声の周波数を決定しているんじゃないかという説を唱えているんですが、アイドルグループも他のメンバーと重ならない自分の周波数を野生の勘で探っているんじゃないかという気がします。

あと、バカみたいな感想になりますが、やっぱり曲が良い。JO1。

いや、昨今のアイドル楽曲の「機能性」の水準はどのグループもすごく高いというのは分かった上で、それでもJO1の曲の”素直さ”みたいなところは他に埋もれない魅力があると思います。

個人的な見解ですが、ドープでかっこいい曲や前衛的で面白い曲よりも、ファレル・ウィリアムスの『Happy』みたいなヒットが生まれる確率ってずっと稀だと思うのです。それと同じように、プースフルで祝祭的な雰囲気を出せるグループっていうのは、それだけで貴重だと思います。

なので彼らの楽曲の、あんまりギミックに走らずシンプルにポップスとしての強度が高い部分がとても良いと思うし、パフォーマンスする彼らにもそこに耐えられる純度みたいなものがあると思うんですよね。というわけで俺的好き曲プレイリスト貼っておくのでBGMにどうぞ。

とか言ってたら、新曲がギミック満載ひねくれ楽曲で笑ってしまいました。じぇおわん……おもしれぇグループ……。いや良いと思いますよスパカリ。

2日目

この日は福岡市美術館に行ってみました。

ここ1年ぐらい、美術館が好きで良く展示に行くようになりました。反対にあんまり映画館には行かなくなってしまったかもしれません。

美術館のいいところは自分のペースで展示を見られるというところで、大袈裟ですがそこにとても「自由」を感じます。日々生きているとルーチンと時間に追われてしまって、というか逆に言えば日々というものは自分で行先を決めなくても時間に背中を追われていれば生きていけてしまうわけで、そのことがあまりにも空しいのですが、美術館では作品を前に何を感じるか感じないかも、いつ前に進むかも後ろに進むかも自分で決定していかないといけないわけで、その瞬間は生きることの決定権を自分に引き戻せている感じがするのです。

あと現代アートでなんかたまに「なんでもありやな」みたいな作品に出会ったりすると、世界、意外となんでもありやな、と思えるので、気持ちが軽くなったりしますよね。宇宙、なんでもありなんですよ。

福岡市美術館はオリジナルグッズでこぶうしくんっていうコブ牛の土偶をモチーフにしたキャラクターのグッズを置いてるんですが、正直これが欲しくて行ったみたいなところもあります。かわいいよこぶうしくん。もっと推したほうがいいよこぶうしくんグッズ。

あとロケーションが良くて、美術館が大濠公園というデカい公園の中にあって緑に囲まれています。折角なので公園のスワンボートに乗りました。30分ぐらい乗ってたら私のハンドルさばきが自動車教習所の教官みたいな手練れ感でちゃったのでなんか恥ずかしかったです。スワンボートのハンドルさばきで手練れ感出ちゃうのはずい。

ちょっとお茶しようということで、以前にツイッターで見て気になってたおしゃカフェに。

キャロットケーキを食べまして、スパイスが香り高いケーキ部分も美味しかったんですが、その上のクリーム?フロ…スティ?ふわふわ…の部分が異次元の美味しさでびっくりしてしまいました。チーズケーキもやばいらしいのでそっちも食べたかった。ああ、関東でも食べられたらいいのに。。

その後、夜は天神周辺を街歩き。センスのいい若者が沢山集まってて、繁華街には独特の熱気があって、正直渋谷とかより夜の天神のほうがヴァイブスやべーな感がありました。

まあ最近あんまり夜の渋谷見てないっていうのはありますが、でも渋谷は嫌いじゃなくて、「まだこの世の楽しみを諦めてない人」っていうのが一定数いるのでわりとそこが好きなんですけど(その点新宿に居る人はみんなこの世の楽しみを諦めてる)、でも天神は渋谷よりもっと人間が能動的な雰囲気がありました。ていうか何かギラギラしてた。川尻蓮さんの秘めたる野心家な部分もこういう街のムードによって培われたのかもしれません。

もつ鍋も食べたよ~。

突然登場しましたが、このぬいぐるみは自分のオリジナルでずっとアバターとして使っているアノンチャンというキャラクターを具現化してみたものです。

やっぱりオタクは旅行写真に自分を映さないがちになってしまうので、物理アバターを用意して行くといいですね。

3日目

この日はちょっと足を伸ばして遠くまで行ってみようという事で、レンタサイクルを借りて糸島を海岸沿いに走って夫婦岩を見てこよう!というプランに。

因みに私の自転車レベルは子供の時に公園でまっすぐな道を走ったことあるな、程度だったんですが、なんか行けるかなって思っちゃいました(なんで?)。この見通しの甘さによって苦行がはじまる。。

(あとから思い出したんですが、子供の時公園で練習している時に、坂道でこけて骨折して乗らなくなったんでした。そもそも自転車乗っちゃいけない人間だったんや…!)

まずレンタサイクルが電気自転車的なやつかとおもっていたらなんか普通のママチャリみたいなやつ。とりあえず漕ぎ出してみるものの、どんどん消えていく友達の背中。どんなにペダルを漕いでも追いつけない。最初の20mぐらいで「あ、今日ここで死ぬんだな」って悟りましたわたしは。カーブも曲がれないし。障害物も避けれないし。でも目的地までまだ片道13kmぐらいあります。絶望。

しかもなかなかの山道で坂道が多くて、ペダルを漕ぐたびに太ももに感じたことのない痛みが。まじで足が故障して明日から歩けなくなるかもしれないと思いました。

でも泣き言いいながら必死に走り続けた結果、、、

なんと3時間近くかけて目的地に到着!!!!!!!

いやー我ながら頑張った。。何かこれが出来たんだからこの先多少無茶してもいけるな、っていう謎の自信がつきました(よくない自信)。

でも身体の疲れが癒えちゃえば残るのは思い出だけなので、やっぱり多少疲れても行きたい場所には行ったほうがいいですね。

総括

やっぱ旅、いいなあって思いました。非日常って大事。そして遠征とか聖地巡礼とかいう名目をつけて色んなところに遊びに行ったりできるという点で推し活は楽しいです。今年はJO1さんのおかげでダンスを習い始めたり、遊園地で落下傘みたいなやつに乗ってビビりまくったりと新鮮な体験が色々出来ました。この調子で行くと来年はバンジージャンプとかすることになるかもしれません。やりたくないけど。