2024年12月の日記

日記です

今月良く聴いてた曲リスト

Mary Halvorsonの曲は以前のプレイリストにも入れていた気がする、かっこいい前衛ジャズギタリストです。

ロボット・ドリームズ

老いるにつれ感情失禁がひどくなってるのもありますが(『笑わない数学』の虚数の回の「多くの数学者から嫌われていた虚数でしたが、ついにオイラーの公式という美しい数式に昇華されたのです!」で泣く程度)、冒頭からそういうタイプの拷問かというぐらい泣かされてついには頭痛がしてきたので、「逆に良くないまである、もっと感情が動かされないシーンを入れろ」と思っていたら近くに座ってた子供が心配になるぐらい嗚咽しはじめたのでちょっと冷静になれてよかった。ありがとう、子供。

『シェルブールの雨傘』的なラストが美しかった。この世にある魔法というのはアース・ウィンド・アンド・ファイヤーの『セプテンバー』によって生物と非生物の間に一瞬でも得難い愛の思い出が形成し得るのだ、ということであって、溶けた雪だるまが元どおりになることではないのだ、わかったか、ディズニー。

最近やったゲーム

「Pikuniku」と「スナフキン:ムーミン谷のメロディ」をプレイ。どっち見た目はほのぼのしているが内容は企業の環境破壊と資本主義に抗う!というテーマであった。

しかし「ANIMAL WELL」あたりから感じていることですが、最近のゲームって1周目はあっさりクリアできて2周目以降の実績解除でガチってくださいねっていうのが多い?いや、そういうゲームは昔からあって私が最近たまたま引き当てているだけなのかもだが、個人的にはそこまでコレクション欲がないので本編で満足できるボリュームのストーリーが楽しめるほうがありがたかったりする。

未完成コンピvol.2発売

多くのひとびとのご協力により、なんと未完成音源コンピの第二弾がリリースできました!!!!!!!!

今回もめちゃくちゃ面白いアルバム!ぜひ多くの人に聴いてもらいたいです。レーベル主としては、もっと多くの人に聴いていただけるようにプロモーションにも力を入れていきたいとは思っているんですが、なんにせよノウハウがあまりなく。。むしろこういうことやったらいいんじゃない?というアイデアがあったらぜひ教えてください。

「ようこそ魅惑の書籍用紙の世界」展

市谷の社 本と活字館にて開催中の企画展「ようこそ魅惑の書籍用紙の世界」へ。何十種類もの書籍用紙を見比べながら手に取って集めて、最終的には全ての紙をのり付けして冊子にして無料でお土産に頂けるという夢のようなイベントだった。いいんですか?わたしはソリストミルキー紙が好き。

常設展示ゾーンには活版の印刷機や活字がたくさん置かれており、見応えがあった。

https://ichigaya-letterpress.jp

ゼイリブみたいな夜空

横浜がライトアップ週間的なものをやっていて、スポンサーのコカコーラのロゴが煌々と夜空に映し出されていた。すごいなあ。。

ルイーズ・ブルジョワ展

作品の多様さと比較して解説の立て付けが一本調子(家族間のトラウマ)な部分は気になったが、作者が父親への恨みを語っている映像は今も印象に残っている。娘に男性器が欠如していること(その欠如によって完璧な肉体ではないこと)を家族団欒のジョークとして語った父親に対する怒りを、幼少期から老年に至るまで同じ鮮度で持ち続けたこと。そしてその怒りを明確に出力できること、がある種の才能であるなあと思ったのだった。似たようなことはほとんどの少女が(父親からでないにせよ)言われ、ほとんどの少女は自分が傷ついていることにも気づかないのでしょう。だから時に、こういう作家の言葉が気づかなかった傷痕に目を向けさせてくれるんですね。