Usine Hollyhockを使ってみる

DAWやりたいな~と思いつつ、人気のあるAbelton Liveなんかは中々お値段するし、他にいい感じのやつないかな~~~とぼやいていたところ(貧乏)、有識者の方からUsine Hollyhockっていう面白そうなのがあるよ、と教えていただき、いっちょ気合入れてやってみるか!と有償版を購入したのが去年の秋。そこから何もやらずに半年が経ちました。

これではいかんということで、今さらながら入門していこうかなという回です。以下、触り始めの所感。

Usine Hollyhockのいいところ

  • 安い。機能制限無しのPro版でも2万切ってる(2022年5月現在)
  • かなり自由度が高い。なんでもできそう
  • UIが独特でなんかかっこいい
  • 映像/DMX(照明)etcとの連携にも向いている

Usine Hollyhockの悪いところ

  • ユーザーが少ないので情報が公式が出してるチュートリアルしかない
  • チュートリアルも英語・仏語のみ
  • 自由度が高すぎてなにから手を付けていいのか分からない

特に「何から手を付けていいのか分からない」さがすごいので一歩踏み出すまでの精神力を要します。

とりあえず音を出してみたい

まずラックという箱(容れ物)があり、その中にパッチを追加・作成することで音を出すことができる。というところの理解が初めの一歩になりそう。

このパッチ作りの自由さが多分Usine Hollyhockの肝で、いろんなモジュールを自由に組み合わせ(パッチング)ることでいろんな構成を作ることができる。

とりあえず何か簡単なリズムパターンみたいなのを作ってみようということで、まっさらなところからパッチを作ってみることにした。

まず新規ラックを追加し、空のラックのPatchの部分をダブルクリックするとパッチ作成画面が開く。

パッチ作成画面で右クリックするとモジュールの検索ボックスがでるので、シークエンサーに使えそうなモジュールがないかなーと「seq」と入力してみたところずらずら出てきた。「Data Generator Sequenced Triggers」というのが使えそうなので、これを選択してパッチに追加。

するとラック内のパッチに何かが出現。見た目めちゃくちゃ簡素だがステップシーケンサーっぽい。1STEPごとに再生位置が進んでいって色が明るくなっているところ(クリックでオンオフ可)でトリガー信号が出力されている模様。

続いて出す音の準備。今度はパッチ作成画面にサンプラーを追加する。これも右クリックでsamplerで検索してひっかかったのからplay-onlyのサンプラーモジュールを追加した。ラック内パッチにサンプラーの緑色の枠が出るので、そこに鳴らしたい音データをドロップする。

あとはトリガーが出たら音を鳴らす、という仕組みにしたいので、シーケンサーの出力をサンプラーのモジュールのPlayに繋げる。最後にサンプラーの出力をオーディオアウトに繋げれば、シーケンスパターンに沿って音が出る仕組みの完成。

モジュラーなので、samplerのplay入力にシーケンサーじゃなくてボタンを繋げればボタンのオンオフでサンプラーを再生することもできるし、作りこみは無限大という感じ。

モジュール同士を繋げる線の色がデータタイプによって分かれているので(上の画だと緑はオーディオデータ、ピンクはトリガーデータ)この辺に留意してパッチングしていけばどうにかなりそう。

で、音が出せたのは良いが、これだと一定周期をループしているだけ。DAWっていったらもっと横長に作っていくというか、sectionAがあってsectionBがあって…もしくはAメロがあってBメロがあって…という感じで時系列に沿って構成していくイメージなんだけど。。

Usine Hollyhockにもそれらしき画面がありました。左端メニューのマトリックスみたいなアイコンを押すと、Grid編集画面というのがでてきます。

ここにラックをドラッグして置いていけばラック単位で時系列順に曲を作っていけそうです。

で、なんかWavデータもそのままGrid画面に貼り付けられたんですけど、画面上の見た目から何故かちょっと発音に遅れが生じるんですよね。。(←発音の遅れは、中途半端なところからループ再生を始めると起こることが分かりました。ちゃんと頭に戻ってから再生すると大丈夫)

あと謎のプチノイズが発生してしまいます。処理が重くなるのかな?こういう時にあんまり情報がないのが Usine Hollyhock のつらいところ。。フォーラムを探して質問すればよいんでしょうが、英語で質問するの尻込みしてまう。

かといって音源の数だけラックが増えるのはなんかな~なので、音源ファイルはGridに直接貼った方が直観的ですよね。この辺のやり方はどうすれば効率的なのかまだわかってません。

次回に続く。。。?